総合メディカル株式会社
1.「賢太に休まれると困る。」いまでは同僚のような存在に
2.最初は「ライバル心」だった。一瞬で積み上がった信頼貯金
3.スムーズな店舗導入を実現したのは「なぜ?」の問いかけと店舗間コミュニケーション
「そうごう薬局」へ薬師丸賢太の導入を推進している総合メディカル株式会社
導入当初、店舗スタッフにライバル視されていた賢太が「同僚」として認められ、
スムーズな導入を実現するに至るまでの秘訣についてインタビューをさせていただきました。
「賢太に休まれると困る。」いまでは同僚のような存在に
最初は「ライバル心」だった。一瞬で積み上がった信頼貯金
スムーズな店舗導入を実現したのは「なぜ?」の問いかけと店舗間コミュニケーション
処方箋入力業務に対するイメージを教えてください。
患者さんから処方箋を受け取り最初の絶対ミスをしてはいけない業務で、かなり神経を使う業務です。
薬師丸賢太を導入されて、処方箋入力の業務に変化はありましたか?
今では賢太がいないと怖くて入力できない状態になっています。自分一人で作業していても、いつのまにか賢太と二人で業務している感覚になっています。
自分の力を過信していたわけではないですけど、当初は「機械が入るのか…」というイメージでした。ただ、先に導入していた店舗に話を聞いたら「とても良い」という言葉が。そして実際使ってみたら、他店の言う通りでした。今ではいないと困る存在です。
薬局での業務をスムーズにするために、各医療機関に、処方箋フォーマットや記載ルールの変更を依頼することは割とよくあることですか?
総合メディカル株式会社
そうごう薬局 天神中央店
薬局長
中村 泰朗 様
あまりないですね。やっぱりどうしても、医療機関側でもシステム導入費をかけて進めていますので、処方箋フォーマット変更となると、追加費用もかかってしまいます。そもそも賢太を利用することで、今ではそのような交渉や依頼も必要ないと思っています。処方箋がすべて電子化されてしまえば、もうOCR自体がいらないという時代が来るはずなんですけれども、そこまでの間は間違いなく使い続けるものになると思います。
そうごう薬局 天神中央店では、200医療機関の処方箋を受けていますので、「フォーマット登録出来る医療機関に上限がある」などの制約があると運用は厳しいです。賢太はそういったところに補正を入れてAIが読み取ってくれるというというところにありがたさを感じています。
薬師丸賢太と一緒に業務している感覚という言葉はとても嬉しいです。愛着を持って、皆さまに賢太、賢太って呼んでいただけているのも。店舗の皆さん、賢太って呼んでくれているんですか?
はい。 みんな、愛着を持って賢太です。 たぶん「今日は賢太休みだよ」とか言われたら、「え?」と動揺隠せません。
他の薬局様で伺っていたのが、Do入力だからこその確認漏れでした。貴社でもそういうケースはありましたか?
ありましたね。この店はミスが少ないメンバーが集まっていると思っています。そんなメンバーでもDO入力のミスはゼロではありませんでした。例えば用量1mgが2mgになったとか、薬品に変更がないのに用量だけが変わっている処方箋は分かりにくいのです。そんな処方箋でも賢太が正確な情報を拾ってくれることを実感出来ています。
中山さまプライド的には、やっぱり人間が勝ちたいなと思っているんですけど(笑)
実際にはとても強い味方なので。人でもAIでも、優秀な同僚がいたら、それはとても楽ですね。
総合メディカル株式会社
そうごう薬局 天神中央店
RCS 中山 美保 様
※ RCS(ラウンドケアスタッフ):保険請求業務のみならず待合室における患者サービス全般を主として担当するスタッフ
入力業務における安心感が上がったことで業務が楽になったり、患者さんへの対応がやりやすくなったなど、副次的効果はありますか。
新患入力はかなり早くなっている印象です。
新たな技術の導入など変化を苦手とする方も多いと思います。皆さん使われる方々の最初の反応はどのようなものでしたか?
私は正直自分自身の「スピードと正確性」には少し自信がありました。それで導入当初は「負けてたまるか」ぐらいの感じだったんです。でも、使ってしまえばそれはもう、賢太様様で。ライバル心は最初だけでした。
中村さま薬局長の立場からいきますと、そもそも新しい機械や変化は、人間そんなに得意ではない思います。その為、まず担当を一人決めて、実際に試してもらうことで良いものだと認識してもらいました。1人が2人、2人が4人になっていくような形で徐々に浸透させていくという方法が功を奏したかたちです。
現場に浸透させるのに工夫した点はありますか?
薬局長の私から「賢太いいよ」と伝えるだけではダメで、店舗スタッフ全員が賢太の良さを実感する事が必要と考えました。
そして、薬局長としては「ミスを絶対に許さない」というスタンスを貫きましたね。
同じ「ミス」でも賢太を通してミスをしたのか、通していなくてミスをしたのかを徹底して確認させるようにしました。入力ミスが発生した際に、「これは賢太を通していないです」といったときには、「なんで通さなかったのか」というところを繰り返し問いかけました。あえて厳しめに言ってしまっていた部分もありますが、賢太のいいところはスピードと正確性なので。正確性の追求は薬局長の役目でした。
あとは処方箋をスキャナに通すタイミング、スキャナのレイアウトなども試行錯誤してきました。既に運用している店にアドバイスを求めました。そういった細かいところを詰めていき、ようやく皆が使えるツールになりました。
薬師丸賢太、今は受付機の隣に置かれたりするんですか?
そうですね。受付機から少し離れたところにあるだけで、やっぱり通しづらかったりとか。細かい一歩ずつが功を奏していると思います。それは事務スタッフが工夫してくれていたので、ありがたかったですね。
集中して賢太を使って入力していれば、4人の業務が2人で対応できるぐらいまで見えてきました。
それ以外に薬師丸賢太を選ばれた理由があれば教えてください。
導入コストの違いでしょうか。それも理由の一つです。この価格で利用できるのが薬師丸賢太だったんです。
ChatGPTも一世を風靡し、AIと事務員の方が置き換わるのではないかという危機感を口にされる人もいらっしゃいます。
事務の話だけではなくて、この業界で言うと薬剤師もそう。もちろん私も賛成反対いろいろな意見はあるのは分かるのですが、そこに感情だけで反対してしまっていると多分止まってしまうんだろうなと感じます。恐らく今後、どの業界でも、誰にでも立ちはだかる壁です。ただ、それを頑張って乗り越えられた先に、AI活用の大きな一歩があると考えています。