なの花薬局
1.医療安全の面で処方箋OCRへ抱いていた大きな期待
2.決め手は「現場が何もしなくて良い」シンプルさ
3.DXを現場に浸透させるために必要なのは、慣れるための環境づくり
4.精度・機能向上の対応スピードに感じたNeoXの本気
5.医療業界全体が繋がる未来を目指して
「なの花薬局」を中心に全国で薬師丸賢太を導入頂いている株式会社メディカルシステムネットワーク様。同サービスを「賢太くん」と呼び、成長を支えてくれた同社の皆様と、導入を検討したきっかけや店舗導入時の工夫、そして薬局業界の未来についてインタビューさせて頂きました。
処方箋入力ミスによる事故をゼロにしたい
現場に「変化」を受け入れてもらうために大切なこと
「一緒にAIを育てる」2社間の密なコミュニケーション
「処方箋入力ミスは大きな事故に繋がる」これは薬局業界が抱える永遠の課題。我々は人命に関わる医薬品を扱っているため細心の注意を払っています。しかし、やはり人間が入力しているものなので、ミスはゼロにはなりません。「ダブルチェックを行っていても漏れてしまう」という可能性もあります。ミスを防ぐために機械化出来るところはすべきだと考えていたところ、薬師丸賢太に出会いました。
メディカルシステムネットワーク
薬局事業本部 地域薬局事業部 部長
錦戸 裕幸様
入力は薬局の全ての作業の最初なんです。入力データが調剤機器など複数の仕組みに飛んでいきます。そこでつまずくと全てに影響が出てしまいます。とにかく入力ミスをなくしたいんです。利益を生むものでは無いですが、医療事故というのは絶対無くさなければならない問題です。
弊社に限らず、どこの薬局も入力ミスを無くしたいと感じています。仮に処方箋入力ミスがなくなれば全体のインシデント数も格段に減ると思います。今やっている取り組みは薬局業務の基盤。NeoXさんは本当に重要な事に一生懸命取り組まれているなと感じます。オンリーワンの企業と組めることが有難いと思っています。
なの花東日本
取締役
出田 幸太郎様
私は、賢太くんに出会う前から処方箋OCR導入に前向きで、他社製品を導入した経験もあります。しかし以前導入したOCRは該当箇所を事前登録する仕組みでしたので、現場対応は難しいと判断しました。その後に検討したOCRも初期費用が大きすぎ、多店舗展開が出来ませんでした。
賢太くんの特徴のうち一番興味を惹かれたのは、「導入時に何もしなくて良い」ことでした(笑)
現場にもよく伝えるのですが、「店舗は何もしなくて良いから、読み取りエラーがあったら言ってね。店舗ではそのまま使い続けてくれていれば良いからね。」と、それを売り文句にしています。導入に際して現場の業務が一切増えないことが導入障壁を一気に下げてくれました。
新しいものやサービスを導入する際に現場の反発はつきもの。その点で「現場は何もしなくて良いこと」「機能がシンプルであること」が賢太くんへの大きな期待でした。
小野地さまそうですね。導入も操作も簡単なのに精度や機能が高く、対応力もあるところが素晴らしいと思いました。「賢太くんだったら、今までと違う環境を創り上げることが出来るんじゃないか」と感じました。
現在、賢太くんの店舗導入時には入力指導はスタッフリーダーが行い、事前に既存導入店舗で触ってみる形でワンクッションおいています。導入初日に「使い方が全く分かりません」という環境を作らないように。賢太くんを導入するにあたって障壁となることは何もありません。逆に弊社側の「入力に対する慣れ」という環境作りですね。二次元コードシステムと手入力を併用している店舗に関しても、「賢太くんがあった方がいい」との声を聞きます。
(※2022年5月現在、薬師丸賢太バージョン1.8.2では、二次元コードも読み取ることが可能になっている)
メディカルシステムネットワーク
薬局事業本部 地域薬局事業部 セクション副部長
小野地 雅司様
メディカルシステムネットワーク
薬局事業本部 地域薬局事業部 セクション副部長
小野地 雅司様
NeoXさんの持つポテンシャルを感じるのはスピード感ではないでしょうか。普通はOCRが安定稼働するまでに何ヶ月もかかるところ、NeoXさんは即時対応していただける。
錦戸さま当日、もしくは翌日ですからね。なかなか無いですよね。エンジニアの方々はいつ寝てるのかなと(笑)。小野地と何さん(弊社社長)のメールが飛び交ってすごかったね。小野地は薬師丸賢太にハマってましたね!もはや御社に出向しているんじゃないかと(笑)
そうですね。出張で早く起きた時などに薬師丸賢太へ処方箋取り込みをしていました。でもそこまでやらないと良いものは出来上がらないですよね。
錦戸さま早起きしても「薬師丸賢太を学習させよう」とは思わないですよね(笑)
そういえば、以前何さん(弊社社長)に足を運んで現場の声を聞いてもらった大阪の大型店舗は運用が軌道に乗ってすこぶる調子がいいと聞きましたよ。
私が前職時代FinTech(フィンテック)に携わっていたこともあり、医療業界もDXが進んで欲しいと感じます。レセコンは扱う情報の関係でクラウドに上げるのが難しい存在ですが、もっとデータを繋げたいなという思いは強くありますね。その経路として賢太くんのようにインターネットで動くシステムとのコラボが必要であると思います。本来であれば、そこに電子処方箋が入ってくれて、全てが繋がれば良い世界になると思うのですが。
メディカルシステムネットワーク
システム本部 薬局システム部 次長
佐藤 友哉様
(北海道本社から遠隔参加頂いた)
今回AIの賢太くんに触れることは大変面白かったです。上流を変えるのも大事ですが、「人間と近い作業を行うテクノロジー」にこんな可能性があるのだと。
現状、病院と医療機関と薬局が別物になってしまっているので、それを繋げられると良いですね。
錦戸さま医療・薬局業界には「変化を望まない風潮」があります。変わらなければいけないと言われながらも、動き出しが遅い。弊社は薬師丸賢太のように良いものは率先して導入することが大事だと思いますし、我々も共に進化していきたいと思います。