株式会社グリーンメディック
1.「いままでの技術と違う」NeoX・画像処理技術との出会い
2.グリーンメディック 「入力センター」の取り組み
3.受付業務の自動化 デジタル調剤薬局構想
4.心理的安全性の高まりを感じる 入力業務の効率化
5.開発力に絶対的な信頼 NeoXへの印象
6.今後の課題とNeoXへの期待
初期からNeoXの薬師丸賢太を導入いただいている株式会社グリーンメディック 代表取締役の多田さまにインタビューさせていただきました。ITを用いて薬局の業務改善を積極的に推進されている多田さまに、NeoXが開発を手掛けた薬局の「自動受付システム」に関するお話も伺います。
「いままでの技術と違う」NeoX・画像処理技術との出会い
グリーンメディック 「入力センター」の取り組み
受付業務の自動化 デジタル調剤薬局構想
心理的安全性の高まりを感じる 入力業務の効率化
開発力に絶対的な信頼 NeoXへの印象
今後の課題とNeoXへの期待
NeoXと出会われたきっかけを教えて下さ
株式会社グリーンメディック
代表取締役 薬剤師
多田 耕三 さま
最初の出会いは「次世代薬局EXPO」という展示会ですね。当時、NeoXさんはまだ看板もなかったくらいだったでしょうか。私自身は、NeoXさんのコンセプトにかなり感銘を受けたのを覚えています。NeoXさんに出会う2,3年前から処方箋入力の自動化というのをずっとやろうと思っていたんです。OCRという技術が一番精度が高い、というのは聞いていたので、他の企業とも話していたんですが、結局実装にいたりませんでした。あまりにも処方箋の様式が千差万別すぎると。そこに手書きの処方箋が入ってきたらこれも不確定な情報がありすぎて、「これはOCRとは言わない」となったんです。八方塞がりでした。
何社長と出会って、NeoXの技術はいままでのOCRの概念とは違うな、と感じました。スキャンしたものを人工知能で分析していって..あの当時はまだChatGPTも出ていなかったので理解できる人は少なかったんじゃないかな。 何社長のようなITの方が医療業界に入ってきてくれて嬉しかったというのもありました。絶対にこれを広めようと思いましたね。
貴社では医療事務の方がひとつの薬局に集まり、他店舗を包括して入力業務をされていらっしゃるんですよね?
そうです。少路局の2階に、入力センターを設置しています。
今は5店舗の薬局を3人から4人の医療事務で見ている、という形です。通常であれば、5店舗あったら5人以上の医療事務がいるはずですが、少人数で済んでいる。生産性が上がっている証拠かと思います。すると、医療事務は他の時間で何をやっているか、ということになるんですが、現在は加算を取るか取らないかのチェック項目が細かくなっていってます。なので、医療事務は調剤報酬の点数をチェックする仕事に変えていこうと思っているんです。医療事務には、今後そういった知見が「取って代われないバリュー」になる、と伝えています。
グリーンメディック・少路局
処方箋の送信アプリや自動受付のシステムもNeoXで開発させていただきました。どのような経緯だったのでしょうか?
もともとグリーンメディックの芦屋局では「デジタル調剤薬局」というコンセプトがあります。受付業務をゼロにして、服薬指導・相談業務に集中しようと決めているんですね。
社内会議をして薬局業務のボトルネックになっているのは何かを考えました。薬局は特殊な業態で、処方箋を持ってこられる方や、お薬をとりに来られる方もいれば、OTCの相談や問い合わせの場合もありますよね。最初に入口で患者が持っている事案がわからない、というのが問題です。情報を全部集約してワンストップで受付けないといけないので、これは絶対に受付機がいると思いました。何社長に相談したら「できます」と即答いただいたので二人三脚で作ることになりました。
グリーンメディック・芦屋局
グリーンメディック・芦屋局内の自動受付
薬師丸賢太も導入いただいていますが、導入に至った経緯を教えてください。
もともと賢太は芦屋局で導入していました。大阪の店舗では入力代行も利用していますが、一長一短で、入力スピードがネックとなっていました。賢太は圧倒的に入力スピードが早いので、少路局とイオン局にも導入し、主に外来の入力に使用しています。1人の処方箋あたり8,9分かかっていたんですが、導入後は数秒でできるので助かっています。 私自身、業務のフローを考えて、なぜそういうルールがあるのだろう、ということが気になるタイプなので、「こなすだけの仕事」を究極まで減らしたいという気持ちがあります。なので受付業務や調剤業務がなぜこのようになっているのかを紐解くとだんだんからくりが分かってくる。薬局の歴史も調べましたしね。なので薬局で働くスタッフには本来のバリューを出せる業務に集中してもらったほうが良いと思っています。
薬師丸賢太はスムーズに導入していただけましたか?
多田さま問題なく導入できました。弊社では新しくシステムを導入するときは、まずは本部でフローを決めます。どういうシステムで、どのような利点があって、どのような導線で業務をすると一番ベストなのか、を本部で一度咀嚼し、わかりやすくするんです。そこまでしてから現場におろすことで、なるべく現場スタッフの戸惑いを減らし、スムーズに実装できるようにしています。
薬師丸賢太の導入前後で特に変わったことはありますか?
私も入力業務をやっていたことがありましたが、入力業務はスポーツと似ていて、勝敗の責任が自分になるんですよ。ミスするかしないか、スピードがあるかないかを全て自分で責任を取りながらやってるんですよね。だけど、薬師丸賢太があれば、責任をそちらに投げることができるんです。これは心理的安全性が高まっている感覚がありますね。
NeoX自体の印象はどうでしょうか?
NeoXは開発集団という印象が強いです。とにかく開発が早いし、プログラムのコードがとてもきれい。NeoXのサービスを触ったときの動きとか、私もたくさん他のサービスを見てきていますが、コードがきれいだとスムーズに動作するんですよね。弊社のECサイトを運営しているスタッフも「これ、すごいですね!」って言っていました。プログラムに感動しましたね。
業務改善に向けてNeoXに今後期待することはなんでしょうか?
冒頭にあった受付業務はまだ進化する余地があると思っています。受付業務は情報過多なので複雑に入り組んでしまい、そこからまた分岐するときに失敗していることが多い。それがクレームにつながります。そのクレームで心理的安全性が下がって、薬剤師がすごく嫌な仕事だと思っている人が多いんです。しかし、複雑な情報を適正に処理することができればクレームにはつながらないので、嫌な仕事にはならないんです。むしろ、社会性があり人に感謝されるとてもいい仕事だと思います。この課題はNeoXにしか解決できないですね。